日本でもブームで老若男女問わず一眼レフを持つ人たちを町で見かけるようになった。ブームは中国でも同様で、今回の北京旅行では特に大きなカメラを持つ人たちを多く見た。
■高級カメラはステータスか
北京で多く見かけたのはCanon製の一眼レフで、殆どのカメラには高級なレンズが付いていた。他にはSonyのNEXシリーズやGRXなどを持つ人も見かけたが、不思議なことにNikon製のカメラは一切見かけなかった。(その一方で、欧米からの旅行客の多くが持っていたのがNikon製の一眼レフであったことを付す)
中国では一眼レフを持って歩くことが一種のステータスになっているのでは、と想像する。大きなカメラを抱える人の多くは40代以上の男性。
■マナー面ではまだまだ
日本でも一眼レフを持ったカメラマンのマナーはお世辞にも良いとは言えない。場所取りや団体で路地に入って騒いだり、電車の線路に立ち入ったりなど、問題はしばしば聞く。
中国でもやはりマナーは気になることが多かった。
景山公園ではチューリップが美しく植えられていた。写真に映ってポーズを取るのが好きな彼らはチューリップ畑の真ん中に入り込み、写真を撮ろうとする。真ん中に入るため、
手前のチューリップは堂々と踏み倒すのだ。唖然。花を引っ張って自分の顔の近くまで持ってくるなど当然のことのようだった。
カメラが普及するに連れ、こういったマナーの問題もある意味、カメラメーカーの果たす役割としては大きいのかもしれない。特に日本製のカメラを彼らは使ってくれているのだから。
■レトロなカメラ、フィルムカメラはまだ
彼らは最新のデジタル一眼レフを好む。一方でフィルムカメラやマニュアルカメラなどといったカテゴリーのカメラはまだまだ中国では市民権を得ていないようだ。デジタルからフィルムという時代に逆行する流れに対して「まだまだ」と書くとおかしいかもしれないが、日本のカメラブームを見ていると、まだ一定層はフィルムカメラを好み、最新のデジタル一眼レフカメラに飽きた人、カメラを個性と捉えようとする人はフィルム回帰やフィルムカメラへ移行する現象が見られる。そのため、町には一定の割合でフィルムカメラを持つ人を見かける。
経済発展を進める中国では、そういった昔のスタイルへの回帰というのは認識されない(評価されない?)ところなのかもしれない。
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