Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/09/03

A rainbow from the aircraft

China, 2012

年に数十回飛行機に乗るけれど、何度乗ってもワクワクしてしまう。
それが例え仕事であっても。


週末は仕事で沖縄に行っていた。
18時頃に出発する便へと乗り込む。
この時間に沖縄に向かう搭乗客は少なく、飛行機は通路を挟んで3席ずつの小さなものだった。それでも自分の横の列には誰もいない。
この日の東京は朝から雨が降ったり止んだりしていて、不安定な空が続いていた。飛行機が出発するときも羽田周辺は晴れていたものの遠くには積乱雲。飛行機が揺れることが見て分かる。
飛行機は出発するや厚い雲の壁のなかを抜けて行く。厚い雲は幾度もの層になっていて、1つ抜けると明るく、高度が上がるとまたもう一つの層に入っていく。
こんなにドラマティックな雲を見たのは初めてかも知れない。暗黒の灰色をした雲が眼下に広がる。所々には煙のように雲の層から一つ頭の出た雲もある。その全てが灰色で薄暗い。何か不気味な生き物のようだった。それでも遠くには沈もうとしている太陽が見え、その周りは夕焼けで赤く輝いていた。
暫くすると雲は晴れた。もう夕日は沈みかけた暗い世界だが、よく見ると眼下には海岸線が広がる。察するに紀伊半島東側、三重県のようだ。じっくりと見ているとそれがどこなのかが分かった。志摩半島を抜け、紀伊長島、尾鷲、九鬼…七里ケ浜、その先は紀伊勝浦。10kmも上空から見ているのにはっきりと分かる。
暗闇、飛行機の遥か真下に小さな雲が浮いている。雲が浮いているというごく普通の出来事が、それを真下に見下ろすと何か物体が浮いているという、不思議な感覚になる。

-------- 人生で初めて虹を飛行機から見た。

那覇から羽田に向かう飛行機。関東周辺には厚い積乱雲。着陸許可が下りなかった影響で新島周辺で旋回を繰り返しようやく着陸へと向かう。定刻から30分ほど遅れることが決まっていて、長い間機内にいた疲れも出ていた。
積乱雲のなか、激しく揺られる機内。ようやく積乱雲を抜けると眼下には房総半島の東側が広がった。深い青をした海と、浅いところは所々沖縄と同じような鮮やかな青色が見られる。飛行機は房総半島を横断する。黄緑色に染まった田畑がパッチワーク状に整然と並び美しい。
暫く窓の外を見ていると、7色の大きな輪が現れた。虹だった。完璧な7色で完璧な半円。虹の頂点は飛行機の少し下。感動的な光景だった。誰かと共有したい思いに駆られながら出張の独り身を悔やむ。
あの虹に何人の人が気付いただろう。それまでの疲れも全て忘れることができた。

虹の写真?もちろんその感動は心の中に。
いえ、カメラを持っていなかったのです。電子機器を使えない状況だったということも言い訳に。

次からM3+カラーフィルムを携帯しよう。


See also WEB【tourist's memory

2 件のコメント:

  1. 飛行機からの虹、僕は見たことないです。羨ましいです。
    でも飛行機から流れ星を見たことはあります。でもこれは、結構皆さんあるのかな?^^
    LAに行くときに夜空を窓から眺めていたら「あれ・・・」と。そうしているうちにいくつもの流れ星を見まして楽しめました。^^

    まだ全て拝見できていませんが、改めて拝見させて頂きます。
    素敵な写真ばかりで楽しませて頂いております。^^

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  2. hophotosさま

    すっかりお返事が遅くなりました。スミマセン。
    飛行機から見る星空は本当に綺麗ですよね。感動的です。
    でも飛行機から流れ星は見たことがありません。見てみたいです〜。

    大した写真ではありませんが、見ていただけるのはとても嬉しく思います。

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