Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/09/09

Ralph Gibson写真展

China, 2012
Ralph Gibson写真展に足を運んだ最終日の夕方。
場所は浜松町から東京湾に向かって歩いた倉庫街のビルの1つの6階。
ビルは古く、入り口も昭和的な雰囲気を覚える。明らかに荷物運搬用と思われるエレベーターでゆっくり6階まで上る。もちろん大きな音を立てながら。
だが、6階で扉が開くとそこは全く違う雰囲気になっていた。一面が白い壁でそこはもう立派なギャラリーだった。

恥ずかしながらRalph Gibsonを知ったのはつい1週間前。最近新しく出版された雑誌IMAを本屋でパラパラ捲っていたら、写真展情報のページで知ったとのがきっかけ。会期も残り1週間を切っていたギリギリのタイミングで知ることができたのは良かった。

そのオリジナルプリントは衝撃的だった。ほとんどがモノクロで撮られていたが、まるで1本1本細い鉛筆で描写したかのような美しさ。トーンの美しさ。被写体に"激しさ"はなく、むしろ静けさや落ち着きが感じられるものが多い。目の前の静かな情景に対し、静かにカメラを向け静かにシャッターを切る。そんな動作が写真から感じられた。

具体のなかに抽象的な雰囲気を持ち合わせ、想像を掻き立てる。今年何回か見てきた写真家とは異なる視点を持つ写真であった

オリジナルプリントのオーダーは4000$から。自分が気に入った写真は8000$だった。
(毎度の如く)泣く泣く諦め、図録を購入した。図録はパッケージされていて、開けてはいけない気がしている。そのまま本棚に並んだ。

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