Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/10/24

外を見るということ

Hanoi, 2012

海外出張とは聞こえだけ良いもので実際は辛いものである。
仕事だから辛いのは当然だろうという声が聞こえてきそうなものだが、ここでは仕事の中身が辛いと言っているのではない。
職業柄、海外に取引先があって、交渉してプロジェクトを進めるという類いのものではない。自分の属する世界では、海外出張の主たる目的は、外を見ること、外を知ることにある。外を見ることで己を知るとはまさにこのことで、残念ながら日本の立場を知り、閉塞感というのか停滞感というのか、それを肌で感じることになるのだ。その点で海外出張は「辛い」のである。

周知の通り、アジア諸国の台頭が著しい。世界の目はもう日本ではなく次の国へと向けられているという事実に唖然とする。
発展著しい頃の日本の姿はもうもう二度と見ることはない。いや、少なくとも自分がこの世に生を受けてからと言うもの、そういう日本は見たことがない。哀しいかな老い行く日本という事実を受け入れざるを得ない。

こうした状態を目の当たりにし、発展著しい頃の日本は一体どういうものだったのか、戦後の復興期に先人たちのどのような努力があったのか、ということに関心を持つようになった。タイミング良くNHKで「吉田茂」というドラマがあったのも影響した。そして更に最近は復興の更に前、日本は如何にしてどん底にまで陥ったのか、という所に関心は移り、戦前・戦中・戦後の怒濤の時代の日本を率いた政治家たちの半生を追った本を読んでいる。

あの頃の日本はどうだったのか。それを知って老い行く日本に明るい兆しを持ちたい。

See also WEBSITE【tourist's memory

4 件のコメント:

  1. アジア諸国には行ったことがないので想像で申し訳ないのですが、僕が子供の頃体験した60~70年代の活気のあった日本のような雰囲気があるのかな~と想像しています。

    返信削除
  2. 私は逆に60年代・70年代にまだ生まれていなかったのですが、自分がイメージするその頃の日本と今のアジア諸国を重ね合わせてみております^^

    返信削除
  3. Ryoさん、どうも。こちらはこれから営業にいくとろです。^^
    はい、この写真がちょうど良い例で、僕が子供の頃はこんな風に商店街の表に買い物客の自転車やバイクが停まっていて子供達が遊んでいたり、そして近所のおじさんおばさんやおじいさんおばあさんの誰かがその光景を見守っていたりと。
    そして表の通りには自動車が増え始めてきた頃でした。電気製品など工業製品は出るものすべてが新しく感じ、その頃は現在の21世紀を夢見た商品も多々あったように思えます。(ドラえもんの話も21世紀の猫型ロボットでしたし)
    僕は、商店街育ちでしたから余計にそんな光景を目の当たりにしていたとも思います。

    成長の反面、工場の排水汚染や光化学スモッグなどの問題も直面しておりました。まさに高度成長期でした。
    すみません、話が長くなってしまいました。^^;
    このような写真、とっても好きです。^^

    返信削除
  4. hophotosさん
    ありがとうございます^^
    商店街空間が皆の集う場所となっている…素敵ですね、理想です。
    今の日本は商店街の力がどんどん弱まっています。加えて、子供は外で遊ばなくなっている…もう日本ではhophotosさんの仰るような記憶の商店街に戻ることはないのでしょうね。

    もう(三丁目の夕日のように)映画の中でしか見られない日本のそういう様子を求めて、私はアジア諸国を巡りたいと思うのかもしれません〜。

    アジアを廻られるのも良いですよ、日本のようにこれから先は発展一途で古き良き雰囲気も失われてしまう気がしています。

    返信削除