Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2011/05/14

北京旅行記 胡同編


Beijing, 2011


北京は歩いていて楽しい。

大通り沿いはどこまでも店が続き、見慣れない漢字からその業種を推測するのも楽しい。どこまでも続く店の多さに驚くとともに、全く人が入っていない飲食店を見つけると、一体どうやって稼いで暮らしているのだろう、と心配になってしまうが、それはやはり人口13億の中国。余計な心配は不要だろう。
大通り沿いも面白いのだが、やはり北京は胡同が面白い。胡同とは中国語で路地を指し、四合院建築の並ぶ道である。
胡同を歩いていて出会うもの。自転車の修理をする人。一昔前の電気製品を修理する人。ゴミを回収する三輪車を引く人。子供。地面に水と筆を使って字を書いて楽しむ人。麻雀をする人。将棋をする人。囲碁をする人。トランプで盛り上がる人。お茶を飲む人。立っている人。会話をする人。犬。
日本は古くから町家の中まで人を向かい入れる場所を確保していたわけなのだが、中国ではその逆。つまり、家の中のプライベート空間が公共空間の道路にまではみ出ているのだ。だから彼らにとって道は家の一部のようなもの。
また、北京はまだまだ専門店が強く、スーパーやコンビニはほとんど見なかった。1つの店で全てを済ますのではなく、それぞれの目的に合った店や市場に買いに行く。
そんな北京に住む人たちの生活を垣間見れるのが胡同なのである。胡同の生活は、日本の生活レベルとの差は大きく、経済発展著しい中国においてもむしろ低いものだろう。しかし、胡同に住む人たちを見ていると、誰もがその生活を楽しんでいるのだ。笑顔が絶え間なく、笑い声や話し声が聞こえてくる。そこにはゆったりとした時間の流れがあり、 人々の幸せがある。
故宮博物院や天安門広場などの観光客が訪れる所ではそういった人々の生活を感じることはむつかしいだろう。北京での生活を少し感じたいのなら、北京にまだまだ残る胡同に迷い込むことをお薦めしたい。

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