Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/03/11

One Year

あれから1年が経った。
あの日は電車が止まり、会社で一夜を過ごした。夜明け前には電車も復旧し、家まで帰れる状態ではあったが、またいつ余震が来るのか分からないという不安に怯え、朝9時頃まで会社で待っていた。朝9時の東京は快晴で、その少し前に起きたことが現実とは思えなかった。ただ、電車に乗り込むと乗客で満席で、疲れ切った人々を見て、やはりあれは現実なんだと感じずにはいられなかった。
その日から鳴り止まない地震警報の音、原発のニュース、津波の映像。3月後半からは輪番停電に踊らされる日々。あの頃は1年後がどうなっているのかなんて想像できなかった。

それでもこうして今日、1年後を迎えることができている。その事実だけで十分だ。
もちろん1年というのは時間の流れの区切りであっても記憶の区切りではない。でも1年前を振り返ると、今もここに生きることができている、という事実に感謝したい。

あの地震を境に全ての価値観が変わった。生きる意味、働く意味、家族の意味。

地震以来、毎日寝る前には"今日も何事もなく無事に1日を終えることができた"、朝起きるときには"寝ている間も大きなことが起きなくて良かった"といつも不安と対面しながら生きている。

日本という国で生きるのはそんなに大変なことだったのか。

必ず大きな地震はまたやってくる―それが確実なことと知っているのに、ここに生き続けなければならない矛盾を感じながらまた日々を過ごす。

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