Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/05/30

旅のスタイル

Paris, 2011

「旅のスタイル」という言葉をよく使う。おそらく一般的な用語ではない。でも意味は察してもらえると思う。

旅のスタイルを大きく分けるとしたら、まず世界中の国を訪れてこの眼で見てやりたいという野心溢れるタイプと、同じところに何度も何度も訪れるしつこいタイプに分かれるだろう。そしてこの軸とは違う軸として、旅行に求めるもの―食だったり観光地を巡ったりショッピングを楽しんだり―という軸が存在すると思う。

自分の場合、前者の軸は徹底してしつこいタイプだ。世界中を見てやろうという野心は根本からない。100カ国訪れた、という事実より、1カ国でもいいからそこには自分にしか分からない好きな空間がある、心落ち着く場所がある、受け入れてくれる人がいる、という方が圧倒的に魅力的なのだ。だから同じ場所に何度も訪れる。具体的に言えば、パリのrue Saint Dominique、香港の春秧街、台湾の迪化街などである。こうした町はよほどのことがない限り大きな変化はない。毎回行っても見た目は同じ空間である。それでもそこが自分にとって落ち着く空間だから、また足を運ぶ。

海外という緊張感と刺激に包まれる空間にいるからこそそういった空間を求めたくなるのか、あるいは逆説的に欲するのか。きっと言葉が通じないからこそ空気を通じてその土地と接しようと試みているんだと思う。

ちなみに「旅のスタイル」の2つ目の軸はこれが合わない人との旅ほど辛いものはないと思っている。

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