Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/02/06

フィルムの失敗


Paris, 2011

MPでの失敗をやってしまった。
36枚撮りのTmaxを入れていた。先日の撮影では25枚ほどしか撮っておらず、その続きで撮影していた。そのまま36枚撮り、いつもの癖で更に1枚。カウンターは37をさしていた。その巻き上げのときにようやく気付いた。巻き上げがいつもよりも軽い感覚なのだ。どうもおかしい。試しに更に巻き上げてみる。やはり軽い。そこで巻き戻すことにした。やはり。完全に空回りである。仕方ないので恐る恐る下蓋を開けてみる。もちろん日中である。この時点でこのフィルムは諦めていた。
ところが。蓋を開けるとフィルムは既に巻き戻されている。自分はいつ巻き戻したのだろうか。巻き戻したままフィルムを取らず、そのまま撮影を続けていたのだろうか。馬鹿なことをしたと思い、フィルムを取りだす。すると何やらフィルムが軽いのだ。持ち慣れている重さとは明らかに違う。
さて・・・どういうことだろうか。もう一度カメラの中を見てみる。なんと、スプール側にフィルムが大量に巻き付けられている。そこでようやく理解した。フィルムが途中で切れてしまったのだった。やってしまった。諦めてスプールに巻き付けられたフィルムを取りだそうとするのだが、スプールは固定されている。しっかり巻き付いたフィルムはそう簡単に取ることはできない。仕方なく、カメラを振り、少しずつ出てくるフィルムを引っ張りだした。
それにしても一体いつフィルムが切れてしまったのだろうか。巻き上げている時はひっかかりを感じたこともなかった。でも切れたフィルムを見ると、途中で切れたのではなく、最後まで巻き上げた後に切れたようであった。消えた写真を残念に思いながらフィルムを捨てることになった。とにかく、あまり枚数を撮ろうと思わない方が良いのだと教訓を得た。
失ったフィルムはもう写真として見ることはできないのだと思うと急にそれまで撮影していた写真に未練を感じてしまう。あのとき神社でたまたま出会った結婚式の様子とか、那覇の栄町市場のさりげない日常とか野球少年とか。

悔しくて新しいフィルムを買って、もう一度撮影に向かった。

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