Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/02/11

歴史を回想する

農連市場(那覇)

日本国内と言えどまだまだ知らない地はたくさんある。先日訪れた那覇でもそんな光景に出会うことができた。
国際通りから牧志公設市場に向かってアーケード街を突き進み、ずっと奥に行くとアーケードを抜ける。そのまま更に行き進むと、農連市場に出会う。
農連市場は薄暗く、観光客は入るのが憚れる。一歩足を踏み入れてみると、明らかに外部との空気が違う。時が止まったかのような錯覚を覚えるその空間で、地元の人は商いを続け、生活を営んでいる。この場の持つ協力な力、雰囲気に圧倒されながらも私は数枚の写真を撮らせていただいた。
壁や柱をよく見ると、時代の重さを感じさせるものを見つけることができる。市場を支えている梁の部分には、驚くことに"AGRICULTURAL PRODUCTS EXCHANGE"という文字を発見することができた。返還前を想起させる。

この農連市場もまもなくこの世から姿を消すことになると言う。再開発の波である。

思うに、これだけカメラが普及して誰でも写真を撮れる環境になった今、我々が残すべきもの、それは再開発で消えることが分かっている都市の姿を写真で後世に伝えることなのではないかと感じた。それ自体が消えても、記憶として残すこと。

農連市場との出会いは奇跡だったのかもしれない。

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