Introduction of Myself

I'm just a small tourist.
地元の人にはなれるわけない。でも地元の人には見えないものもあるんだと。

2012/04/15

Elliott Erwitt写真展

Paris, 2012



日本橋三越で開催されているElliott Erwittの写真展に行った。代表作しか知らなかったが、今回の写真展を見て最近の作品も見ることができ、個人的には満足できる写真展だった。特にモノクロプリントに嵌りだしていた自分にとって、最高のオリジナルプリントを見ることは非常に貴重な機会だったと思っている。

写真展の中で流れていた映像"I bark at dog"で垣間見ることができたElliott Erwitt氏の人間性がとても良く現れた写真の数々。

作品が最近のものであればあるほど、それは「写真」であり、昔のものであれば昔のものであるほどそれは「絵画」のように感じられたのが印象的であった。それはフィルムの進化のプロセスを示しているのか、あるいは被写体そのものに起因するものなのか、定かではないが。
とにかく、大きなサイズに引き伸ばして展示されていた数々の作品は 圧巻だった。ただ気になったのは会場全体の作り。特設会場とあって仕方ないことなのかもしれないが、ライトや壁紙の色などに少し物足りなさを感じた。とはいえ、繰り返すが写真展には満足だったし、700円という入場料はむしろ安いものだった。

写真展の出口に併設されていた販売コーナーでは氏の代表作5点のオリジナルプリントが各50万円で売られていた。スタッフの方に伺うと、予約後にElliott Erwitt氏が自身で手焼きをしてサインを入れてくれるとのこと。
写真に50万円は高い。しかし安い。
本気で悩みそうだったが結局ポストカードを2点(300円!)を買ってその場を後にした。いつかは写真に50万円を出せる大人になりたい。

さて、実は4月の東京は魅力的な写真展が続く。「マグナムコンタクトシート」(銀座Ring Cube)、ロベールドアノー写真展(東京都写真美術館)、ロバートキャパ写真展(銀座leica)。東京でこうやって質の高い写真展を気軽に見ることのできるというのは恵まれたことだ。

今日の写真はパリ、モンマルトルでの1枚。露光時間を変えて4枚ほど焼いたものの中から石畳の階調がギリギリ残った1枚を選択。本当は空の部分だけ焼き込みをしたかったところ。

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